絶滅危惧種など2000点押収 ICPO、500人逮捕

タイ当局によって押収されたカメ=11月(国際刑事警察機構提供、AP=共同)

 【パリ共同】国際刑事警察機構(ICPO)と世界税関機構は12日、ワシントン条約で国際取引が規制された絶滅の恐れがある野生動植物の密輸に関する大規模な取り締まりを実施、世界133カ国で約500人を逮捕、2千点以上の動植物などを押収したと発表した。

 取り締まりは10月2~27日に実施。象牙313キロ、サイの角8キロ、生きたセンザンコウ15頭などを押収した。各国の検問所でトラックなどを捜索。探知犬やエックス線装置が投入された。

 ICPOは声明で、野生動物や木材の密輸は国際的な組織犯罪の一環として拡大し続けており、深刻な脅威になっていると指摘した。

© 一般社団法人共同通信社