佐世保の不登校生徒 最多674人 7年連続で増加 2022年度・小中 佐世保市議会

 佐世保市教委の陣内康昭教育長は12日の市議会一般質問で、2022年度の市内の不登校児童生徒数は674人で過去最多だったことを明らかにした。16年度以降7年連続で増加している。
 長野孝道議員(自民党市民会議)への答弁。市教委学校教育課によると、30日以上欠席した不登校児童生徒数の内訳は小学生205人(21年度比36人増)、中学生469人(同136人増)。児童生徒に占める割合は小学生約1.6%、中学生約7.6%。全国平均と比べると小学生は同程度だが、中学生は1.3ポイント上回っている。欠席が30日に満たないケースや別室登校している児童生徒数は含まれていないため、不登校傾向にある児童生徒はさらに多いとみられる。
 答弁で陣内教育長は、不登校児童生徒の増加の状況や学びの場を確保する観点から、不登校の児童生徒が対象の「学びの多様化学校」の必要性を強調。不登校などを理由に義務教育を修了していない人らが対象の「夜間中学」との統合開設も視野に入れているとし「一刻も早い多様な学びの場の確保に向けて努力したい」と述べた。

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