佐々中給食費 2024年1~3月まで無償化へ 物価高対策 佐々町議会

 北松佐々町は12日開会した定例町議会で、町立佐々中に通う全生徒約390人の給食費を来年1~3月まで無償化すると明らかにした。無償化の予算460万円を含む、本年度一般会計補正予算案は同日、町議会で原案通り可決された。
 物価高騰による保護者の負担を軽減する狙い。無償化予算のうち8割弱は国の物価高騰対策交付金を活用する。佐々中は町内唯一の町立中学校。
 古庄剛町長は「本来、無償化は国の施策で取り組むべきという考えは変わらない」としながらも、「物価高騰の状況を考えて(小学生よりも)教育費がかかる中学生から優先的にやるべきだと考えた」と説明した。来年度以降も継続するかは「十分検討しなければならない」と述べた。
 定例会は会期を14日までの3日間と決め、15議案を上程。補正予算は、ごみ焼却施設「佐々クリーンセンター」の改修工事にかかる国の交付金額決定に伴い、予算との差額1億9400万円を減額したため、全体で140万円の減額補正となった。

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