鵜様供え五穀豊穣に感謝 七尾・気多本宮で新嘗祭

鵜様が収められたかごを前に神事に臨む関係者=13日午前11時5分、七尾市所口町の能登生國玉比古神社

 能登生國玉比古(いくくにたまひこ)神社(気多本宮)の新嘗祭(にいなめさい)「鵜祭(うまつり)」は13日、七尾市所口町の同神社で営まれた。同市鵜浦町から運ばれたウミウ「鵜様(うさま)」が2年ぶりに本殿に供えられ、氏子ら約30人が五穀豊穣(ほうじょう)に感謝した。

 かごに収められた鵜様を前に、神職が祝詞を奏上し、おはらいを受けた参列者が玉串をささげた。

 鵜様は16日に羽咋市の気多大社で営まれる国重要無形民俗文化財「鵜祭」で翌年の吉凶を占う。11日に捕獲され、12日から鵜捕部によって同大社まで運ぶ「鵜様道中」が行われており、その途中で気多本宮を訪れた。一行は市役所にも立ち寄った。

 鵜捕部は13日、中能登町良川の「鵜家(ういえ)家」に泊まり、14日に気多大社へ到着する。

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