被爆建物を活用して「知の拠点」整備へ 新築部分の概算工事費は28億円 旧理学部1号館

被爆建物の1つである、広島大学旧理学部1号館について、広島市は一部を保存したうえで、平和教育の拠点となる新たな建物を、概算で28億円で整備する方針を明らかにしました。

広島市中区の広島大学本部跡地にある旧理学部1号館は、爆心地から1.4kmにある被爆建物です。

13日の広島市議会の委員会で広島市は、アルファベットのEの形になっている建物のうち、正面側の一部を残す案を示しました。

概算工事費は、▽新築に28億円、▽保存部分の耐震化などに22億円、▽土壌汚染対策に7億円など合わせて63億円と見込まれています。

広島市は、今年度中に基本計画を策定し、その中で、時期についての目処も示すとしています。

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