デジタル商品券発行含む補正予算案など可決「PFAS」対策 国に求める発議は否決=静岡市議会

静岡市議会11月定例会は12月13日最終日を迎え、物価高騰対策によるプレミアム付きデジタル商品券の発行を含む約71億円の追加補正予算案などが可決され、閉会しました。

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最終日を迎えた静岡市議会11月定例会。

プロ野球2軍への参入が決まった、ハヤテ223の本拠地となる清水庵原球場の改修費3000万円を含む、総額9億2000万円あまりの補正予算案が賛成多数で可決されました。

また、物価高騰対策によるプレミアム付きデジタル商品券の発行など約71億円の追加補正予算案は全会一致で可決されました。

一方、清水区の化学工場周辺で発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が高濃度で検出されている問題について、共産党市議団は静岡市として水質・血液中の濃度の基準値の設定や地下水の濃度低減に向けた対策を国に求める発議を提出しました。

<共産党市議団 寺尾昭市議>
「人の健康への影響や大気汚染など、PFASに対する調査研究が遅れている。科学的知見の集積も言ってみれば乏しい状況」

最大会派の自民などは、まだPFASが与える影響が不透明な中、国に対策を求めるのは時期尚早だとして、発議は賛成少数で否決されました。

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