理容業男性が町に5千万円寄付 きっかけは客の話 芳賀町長「聞いたことない」

大関町長に目録を手渡す吉田さん(右)

 栃木県芳賀町祖母井(うばがい)南1丁目、理容業吉田光男(よしだみつお)さん(85)はこのほど、町に5千万円を寄付した。町は吉田さんの希望に沿ってスポーツ振興に活用する。

 吉田さんによると、店の客の中に、脳梗塞を発症して体が不自由になった後もサッカーに打ち込んでいる人がおり、「話を聞いているうち、そういう方々の助けになるような、町のスポーツ振興のために何かをしたい」と寄付を決めた。

 約40年町役場に関わる大関一雄(おおぜきかずお)町長も5千万円という高額寄付は聞いたことがないという。11月下旬に吉田さんが大関町長に目録を手渡し、寄付を盛り込んだ町一般会計補正予算が今月5日、定例町議会最終日に可決された。

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