患者361人の情報紛失 射水市民病院、USBに

 射水市民病院は13日、患者361人の名前や入院患者の病名などが記録されたUSBメモリーを紛失したと発表した。職員が別の職員らと患者の情報を共有するために、データをパソコンからUSBに移し、そのままなくしていた。

 病院によると、USBには2021年5月~今年10月に医療相談を行った入院患者271人と外来90人の名前や年齢、市町村名までの住所がエクセルの一覧表となって保存され、入院患者の病名も記録されていた。

  ●8日に報告

 職員が11月21日に他の職員や医師と共有するため、データが記録されたUSBを電算室の担当者に渡そうとしたが、不在で自身のデスクに持ち帰った。30日に再び、USBを電算室に持っていこうとした際、保管していたデスクからなくなっていることに気付いた。8日に個人情報保護委員会に報告した。

 再発防止策として記録媒体の管理徹底や情報セキュリティー研修などを行う。島多勝夫院長は「多くの患者の情報を扱う病院として多大なご迷惑をおかけしている。個人情報の管理と保護の徹底に努めていく」とコメントした。

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