心一つに 合唱組曲「唐津」力強く 市民合唱団が定期演奏会

市民合唱団「唐津」を歌う会による定期演奏会=唐津市文化体育館

 市民合唱団「唐津」を歌う会による第5回定期演奏会が10日、唐津市文化体育館で開かれた。約250人の観客が、高らかに響くふるさとの賛歌に耳を傾けた。

 唐津くんちや唐津焼のろくろが回る様子など、地域の伝統を歌う合唱組曲「唐津」を次世代に継承しようと、毎年演奏会を開いている。小中学生から大人まで約60人が舞台に立ち、声楽家の永富啓子さんが指揮者を務めた。

 7章からなる「唐津」のステージでは力強く、リズミカルに歌声を響かせ、「川」をテーマに選曲した「ローレライ」や「美しく青きドナウ」、子どもたちの歌声による「田植え歌」なども披露した。最後は観客とともに市歌を歌い、楽曲の味わいを分かち合った。

 山浦五郎会長(85)は「本番になると気持ちがぐっと引き締まり、みんなで心一つに歌うことができた」と笑顔を見せた。(横田千晶)

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