男性死亡…エムポックス(サル痘)感染の30代、国内初の確認 海外渡航歴なし 発熱、頭痛、リンパ節の腫れ…子どもや妊婦は重症化も 男性はHIVに感染していた

エムポックスに感染、国内で初 県内の男性死亡

 埼玉県は13日、ウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」に感染した県内の30代男性が死亡したと発表した。男性に海外渡航歴はなく、国内の死者確認は初めて。厚生労働省によると、男性はエイズウイルス(HIV)に感染し、免疫不全状態だったという。

 エムポックスは、ウイルス感染による感染症で、感染症法では4種感染症に位置付けられている。発熱や頭痛、リンパ節の腫れといった症状が生じた後に、顔などに発疹が出る。発症から2~4週間で治癒するとされるものの、子どもや妊婦は重症化することがあるという。

 県内では今年1月に初めて患者が報告され、これまでに県内で確認された12例の患者はいずれも男性だった。国内では昨年7月に初めて感染が確認され、200人以上の患者が報告されている。

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