ランド君(大草小)、塩津さん(森山中)最優秀 諫早でイングリッシュ・スピーチコン

最優秀賞を受賞したランド君(左)と塩津さん=諫早市、市中央公民館

 長崎県諫早市立小中学校に通う児童生徒が日頃の英語の勉強の成果を発表するイングリッシュ・スピーチコンテストが8日、同市東小路町の市中央公民館であり、市立大草小5年のジャック・ランド君(11)と市立森山中2年の塩津咲奈さん(14)が最優秀賞に輝いた。
 英語に対する興味や関心を高めようと市教委が毎年開催。小学生10人は学校生活などで感じた事や将来の夢などを自由に、中学生14人は「私のふるさと」を題材に発表した。
 ランド君は、長崎市のピースミュージアムで原爆について学び、感じた事を発表。戦争が続くウクライナとロシアの子どもたちに思いを馳せ「この世界がすべての子どもたちにとって安全な場所であってほしい」と訴えた。
 米国人の父と日本人の母の間に生まれたランド君は「まだ知らない単語も多いので、もっと勉強し、将来はユーチューブなどで英語圏と日本語圏両方の人に、お互いの言葉を教えられるようになりたい」と笑顔で話した。
 塩津さんは、古里の良い点や改善すべき点を指摘。「さらに良い町づくりのために、笑顔であいさつする事が何より大切。少しの変化と皆の努力で、町はさらに素晴らしくなると信じている」と力を込めた。
 小学1年から塾などで積極的に英語を学んでいる塩津さんは「受賞を機に、多くの人とコミュニケーションし、地元を知ってもらえるようPRしたい。将来は通訳など英語を生かした仕事をしたい」と話した。
 2人は来年2月に県が開く大会に、諫早市代表として出場する。

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