イノシシすね肉カレー 氷見高生、「厄介者」有効に

イノシシのすね肉を使ったカレーを開発した生徒=氷見高

 氷見高農業科学科3年生4人が、イノシシのすね肉を使ったオリジナルカレーを開発した。硬くなりやすいすね肉を柔らかく仕上げたレシピで、田畑の厄介者の有効活用につなげる。

 カレー開発は氷見市・名城大連携協議会の共同事業として実施。氷見は県内で最もイノシシ捕獲数が多いことから、有効活用を目的に取り組んだ。

 カレーはイノシシ肉の臭みを抑えるため、スパイスを効かせた味にした。肉は名城大農学部の林利哉教授の助言を受け、温度を変えて二度加熱することで柔らかくし、昆布を使ってうまみを引き出した。

 同日は氷見高で報告会が行われ、同科の生徒が試食。「くせがなくておいしい」と好評だった。レシピは後輩に引き継ぎ、今後の開発に役立ててもらう考えで、石田勇輝さん(18)は「イノシシ肉のうまみをもっと引き出す方法を考えてほしい」と期待した。

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