ローマがGS勝利締めも昨季に続く2位通過…スラビア・プラハが首位通過決める【EL】

[写真:Getty Images]

ヨーロッパリーグ(EL)のグループG最終節、ローマvsシェリフが14日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが3-0で勝利した。

前節、セルヴェット相手の痛恨ドローによって自力での首位通過の可能性が消滅した2位のローマは、他力本願の状況で最下位が決定しているシェリフをホームで迎え撃った。週末にボローニャとのセリエA上位対決を控えるなか、モウリーニョ監督はフィオレンティーナ戦から先発7人を変更。共にボローニャ戦をサスペンションで欠場するルカクやザレフスキに加え、バックラインでは主力を起用した。

逆転突破へ大量ゴールが必要なホームチームは立ち上がりに続けて右サイドを破って決定機を作り出すが、仕留め切ることができない。それでも、相手陣内で攻勢を続けると、早い時間帯にゴールが生まれる。

11分、アワールのライン間を通す絶妙なスルーパスでボックス左に抜け出したザレフスキが左足でグラウンダーのクロスを供給すると、ファーにフリーで飛び込んだルカクが右足ワンタッチで押し込んだ。

早々の先制点で相手が前に出てくることを期待したが、シェリフは失点以降も後ろ重心の戦いを継続。これによって押し込む状況は継続しながらも、なかなか攻め切れない。だが、32分には中央のレナト・サンチェスからの浮き球スルーパスに反応したザレフスキがゴール至近距離で懸命に足を延ばしてボレーシュート。これはGKの好守に阻まれるが、こぼれに詰めたベロッティが頭で押し込んだ。

その後、アンケイエの裏への抜け出しで迎えたピンチをGKスヴィラールのビッグセーブで凌いだローマは、2点リードで試合を折り返した。

ハーフタイムに首位スラビア・プラハの大量リードという情報を共有したか、後半はあまりリスクを冒すことなくゲームコントロール優先の戦い方にシフトしたローマ。それでも、徐々に前に出てきた相手を引っくり返す形でルカクや途中出場のエル・シャーラウィが決定機に顔を出す。

後半半ばを過ぎると、モウリーニョ監督はジョレンテ、ベロッティら週末のボローニャ戦に出場する主力を下げてパガーノやピジッリ、マンニーニと若手を投入。ボーヴェを3バックの左に移すなどスクランブルな布陣で試合の残りを戦う。

その後、もうひと盛り上がりがほしいオリンピコの空気を受け、攻撃のギアを上げたローマはルカクのお膳立てから93分にピジッリが嬉しいトップチーム初ゴールを記録。最終的に昨季に続く2位通過となったが、今後の戦いに弾みを付けている。

また、同日行われたスラビア・プラハvsセルヴェットは、ホームのスラビア・プラハが4-0で快勝した。なお、セルヴェットのDF常本佳吾は62分からプレーした。

この結果、スラビア・プラハの首位通過、3位セルヴェットのカンファレンスリーグ(ECL)の決勝トーナメントプレーオフ行きが決定した。

© 株式会社シーソーゲーム