佐賀市川副町にアートスペースを構える韓国出身のアーティストのカン・イルグさん(56)らが参加する「日韓ユーモア絵画展」が、同市の佐賀空港2階で開かれている。来年の干支(えと)「辰(たつ)」をモチーフに、日韓両国の作家が制作したA4サイズの年賀状約50点が並ぶ。17日まで。
カンさんのペン画作品「ファンタジックなデュエット」は、瓦屋根の家から聞こえるピアノの音色を、屋根に寝転んだ竜がうっとりしながら聴いているユーモアあふれる作品。竜神は水を好むとされ、音符を雨に見立てた。カンさんは初日の8日に似顔絵を描くイベントも開いた。
同展は20年ほど前から韓国で開かれ、日本人作家も出品していた。今回は初の日韓同時開催で、来年3月には韓国から作家10人が訪れて似顔絵をプレゼントするイベントを行う。(坂本有佐)