移籍マーケットにおける代理人への手数料、驚異の1260億円超え

写真:選手の移籍金とともに代理人の手数料も高騰している ©Getty Images

イギリス『BBC』電子版によると、2023年の移籍マーケットにおける国際移籍(国をまたいでの移籍)について、代理人に支払われた手数料の総額が過去最高額を記録したという。

2022年の代理人手数料は6億2300万ドル(約881億6630万円)だったが、2023年はそこから43%も増加して8億8800万ドル(約1256億3870万円)に。これは過去最高額であり、イングランドのクラブはそのうちおよそ3分の1を占める2億8000万ドル(約396億1580万円)を支払ったという。

これにはウェストハムからアーセナルに1億ポンド(約180億9500万円)で移籍したイングランド代表MFデクラン・ライスや、ブライトンからチェルシーへ1億1500万ポンド(約208億930万円)で移籍したエクアドル代表MFモイセス・カイセドなど、国内クラブ間での移籍で発生した代理人手数料は含まれていない。

国をまたいでの国際移籍で高額の移籍金が動き、代理人手数料としても大きな額が支払われたケースとしては、トッテナムから8600万ポンド(約155億7210万円)でバイエルンに移籍したイングランド代表FWハリー・ケインや、ドルトムントからレアル・マドリードに8900万ポンド(約161億1530万円)で移籍したイングランド代表MFジュード・ベリンガムのケースがある。

代理人手数料の87%はヨーロッパのクラブが支払っており、今夏の移籍マーケットの主役となったサウジ・プロフェッショナルリーグのクラブは、総額8600万ドル(約121億8300万円)を支払ったという。

また、女子サッカーでは過去最高となる125件の国際移籍が成立し、代理人には総額140万ドル(約1億9830万円)が支払われた。

代理人手数料の高騰を受け、FIFAは手数料の金額に上限設定を設けるなどの対策を試みているが、有力な代理人からは猛反発を受けている。

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