ビルボード・アラビア、公式サイトとチャート2種をローンチ

メディア大手のSRMGと米ビルボードが提携したビルボード・アラビアが、新しいウェブサイトを開設し、中東/北アフリカ(MENA)のポピュラー・ミュージックを追跡する初の二つのグローバル・チャートを開始した。

リヤドを拠点とするビルボード・アラビアは、アラブにルーツを持つアーティストの世界的な発信地となることを目指し、2023年6月に正式に発足した。それ以来、このプラットフォームはSNSを通じて多くのオーディエンスを獲得し、サイトでは最新リリースのタイムリーなニュース、動画、レビュー、トップ・アーティストのインタビュー、地域的・世界的なイベントの独占報道など、旬のコンテンツを発信している。

さらにこのサイトでは、アラブ音楽の多様性を称えるデジタル・カバー・ストーリーで、この地域の伝説的な音楽家や新進スターにスポットライトを当てる。

ビルボード・アラビアのサイト、そしてビルボードの名を冠した他のプラットフォームの中心は、そこに掲載される権威あるチャートだ。今週スタートするのは、ビルボード・アラビア・ソング・チャート“Arabia Hot 100”とアーティスト・チャート“Arabia Artist 100”だ。最もストリーミングされたアラブ楽曲を紹介するArabia Hot 100の記念すべ第一回目のチャートは、Sherine Abdel Wahabのワンツーフィニッシュ(1位「Kalam Eneih」、2位「El Watar Al Hassas」)となった。このチャート初のTOP5は以下、Al Shami、Ayed、ElGrandeTotoの楽曲がチャート入りしている。Arabia Artist 100は、最も人気のあるアラビアのアーティストに焦点を当てたもので、1位はSherine Abdel Wahab、そしてTOP5にElGrandeToto、Marwan Pablo、Amr Diab、Ahmed Saadと続いている。

Spotify、Anghami、Apple Music、YouTubeなどの大手デジタル・ストリーミング・プラットフォームのデータを活用し、200以上の地域をカバーするこのチャートは、MENA地域だけでなく、世界的なアラブ音楽の消費状況を反映するように設計されている。2024年初頭より、ビルボード・アラビアはアラブ音楽の多様性を紹介するため、Khaleeji(ハリージ)、Egyptian(エジプト)、Magharabi、Levant(レバント)、アラブ・ヒップホップ、アラブ・インディーズ、Shelat、Mahraganatの8つのジャンル別チャートを導入する。

これらの週間チャートは、毎週木曜日にビルボード・アラビアのサイトとSNSプラットフォームで発表される。

ビルボード・アラビアは、IFPIによれば最も急成長しているMENA市場に、米ビルボードの他のフランチャイズである【ビルボード・アラビア・ミュージック・アワード】や【アラブ・ミュージック・ウィーク】なども導入する予定だ。

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