もうすぐ出番、膨らむつぼみ 西川、啓翁桜出荷作業

啓翁桜の出荷作業を行う生産者ら=西川町吉川

 正月飾りとして人気の啓翁桜の出荷が14日、西川町で始まり、つぼみが膨らみ始めた桜の束が首都圏などへ発送された。JAさがえ西村山によると、管内から来春までに61万8千本の出荷を見込んでいる。

 管内では生産者35人が計55ヘクタールで栽培している。出荷先は首都圏のほか、マレーシア、香港などへも輸出される。先月15日に枝の切り出しが始まり、同月26日から促成室で栽培している。

 同JAによると、今夏の猛暑の影響で収量はやや減少する見込み。桜の芽を低温にさらして目覚めさせる「休眠打破」を進めるため、今年は切り出した桜を気温の低い大井沢地区へ運んだ。

 同町吉川の温室では生産者らが枝の選別や袋詰めをし、出荷の準備を進めている。生産者の志田修さん(71)=同町月山沢=は「厳しい環境を乗り越えて出荷できる桜。きれいな花を咲かせてほしい」と願いを込めていた。

 同町吉川で行われた出発式では関係者がテープカットした後、桜を積んだトラックを見送った。

啓翁桜の出荷作業を行う生産者ら=西川町吉川
啓翁桜の出荷作業を行う生産者=西川町吉川
啓翁桜の出荷作業を行う生産者ら=西川町吉川
啓翁桜の出荷作業を行う生産者ら=西川町吉川
啓翁桜の出荷作業を行う生産者ら=西川町吉川
啓翁桜の出荷作業を行う生産者ら=西川町吉川

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