渡辺君(天童中部小)全国スケボーへ 北海道・東北地区キッズ大会で準V

「FLAKE CUP」北海道・東北地区大会でトリックを決める渡辺太郎君=宮城県(ⒸFLAKE All rights reserved.)

 天童市天童中部小5年の渡辺太郎君(11)が、日本最大級のキッズ・スケートボードコンテスト「FLAKE(フレイク) CUP(カップ)」の北海道・東北地区大会で準優勝し、全国大会への切符を手にした。将来はパークスタイルの選手として活躍するのが夢で、「初めての全国の大舞台。自分の力を試すのが今から楽しみ」と胸を躍らせている。

 「FLAKE CUP」はキッズスケーターの登竜門。現在、世界で活躍する伊藤美優(みゆう)選手(JOCKS・山形城北高)も過去に全国大会に出場している。

 北海道・東北地区大会は8月に宮城県で開かれ、渡辺君は60人が出場したジュニアクラス(小学4~6年生)で、技の高さや完成度を競った。45秒間の制限時間内に20のトリック(技)をフルメーク(全て成功)させ、出場した過去2大会を上回る成績を収めた。

 渡辺君は幼稚園年中の時に父聡さん(46)の影響でスノーボードを始め、オフシーズンのトレーニングの一環で年長の時にスケートボードも始めた。聡さんもかつてスケートボードに取り組んだ経験があり、現在は二人三脚で練習に励む。週6日は県内外の練習場に出かけるそうで、「よい親子関係を築くきっかけになっている」と聡さん。

 渡辺君は速さと高さが持ち味で、45秒間の制限時間内に繰り出すトリックの数は小学生平均の16~18を上回る。空中に飛び上がった際に背中側から1回転する「バックサイド360」などの大技も持っており、全国大会に向けては、さらに難易度の高いトリックに挑戦している。

 全国大会「チャンピオンシップ」は来年1月13日に千葉県で開かれ、ジュニアクラスには全国の強豪約20人が集結する。渡辺君は「気持ちで負けず、再びフルメークできるように頑張りたい」。聡さんは「結果を気にせず、全力で挑戦してほしい」とエールを送る。

「FLAKE CUP」北海道・東北地区大会で準優勝を果たした渡辺君(渡辺聡さん提供)

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