貿易発展局、来年の輸出4~6%増

香港の新型コロナ流行収束後の回復は遅く、輸出実績は依然減少傾向にあるが、香港貿易発展局(HKTDC)は香港にとって最悪の時期は過ぎたとの見方を示した。12月15日付香港各紙によると、同局が発表した「香港輸出指数」の調査結果では、今年の香港の輸出総額は前年比で7~9%減少すると予想されているが、来年の輸出は人工知能(AI)機器や関連電子製品に対する世界市場の需要の高まりから恩恵を受けるとみて輸出伸びは4~6%増加すると予想している。

今年第4四半期の香港の総合輸出指数は35で、前期比5.5ポイント低下し、2四半期連続で低下し引き続き縮小圏にあるが、前年同期比では5.3ポイント上昇した。業種別にみると、主要輸出6業種のうち4業種で輸出景況感が低下し、中でも機械工業が0.9ポイント上昇の40.3と先行きが明るい。次いで電子製品工業の34.8、ただし前期比では6ポイント減少した。玩具業界は最も悲観的で、信頼感指数が最も大きく低下し、12.8ポイント低下し29.4となった。

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