高齢者宅で300万円盗んだ京都府警警部補を追起訴 詐欺防止の情報悪用か

京都地検

 京都府警の捜査員が職務で訪れた民家から現金を盗んだとされる事件で、京都地検は15日、窃盗の罪で、府警捜査2課の警部補(57)=別の窃盗罪で起訴=を追起訴した。

 起訴状などによると、伏見署刑事課に勤務していた2020年10月14日~11月28日ごろ、京都市伏見区にある80代女性の自宅から現金約300万円を盗んだ。また、今年4月29日、宇治市内の店舗でカメラ保護ガラスなど16点(計1万8800円相当)を万引したとしている。

 府警によると、警部補は、特殊詐欺を防ぐため金融機関から府警に寄せられた個人情報を悪用し、女性が高額な現金を引き出そうとしている旨の情報を職務で知った上で犯行に及んでいた疑いがあるという。

 府警監察官室は「本件事案についても厳正に対処する」とコメントした。

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