つばさ「E8系」来年3月登場 JR東発表

来年3月16日のデビューが決まった山形新幹線つばさの新型車両「E8系」=3月、山形市・JR山形駅

 JR東日本東北本部は15日、山形新幹線つばさの新型車両「E8系」の営業運転を来年3月16日に開始すると発表した。つばさの新車両導入は25年ぶりで、当面はE8系で3往復を運行する。

 当初はE8系3編成で営業運転を始め、2025年度をめどに15編成の全てをE8系とするために編成製造を進める。置き換えが完了する時期は未定という。

 E8系で運行するのは、下りがいずれも東京駅午前9時24分発の131号、午後5時発の149号、午後7時16分発の157号。上りは新庄駅午前5時40分発の122号、山形駅午前7時12分発の124号、新庄駅午後1時18分発の144号。最高速度は現行より25キロ速い300キロ(宇都宮―福島)で、東京―山形・新庄間を最大4分短縮する。

 全席に電源コンセントを設置し、車いすスペースを増やすなどバリアフリーへの対応も充実させている。

 山形市のホテルメトロポリタン山形で会見を開き、JR東日本東北本部の三林宏幸執行役員東北本部長は「新型車両投入の話題、その機能面を発信していく。地域の皆さんと連携し、少しでも多くの方が山形エリアに足を運んでもらえるようにしたい」と語った。来年3月6日に本県在住者を対象とした試乗会を開催する。

 併せて来年3月16日から奥羽本線と左沢線の計21駅でIC乗車券「Suica(スイカ)」が利用可能になることも発表した。使えるようになるのは、奥羽本線のかみのやま温泉―村山間の15駅、左沢線の寒河江―東金井間の6駅。県内にある105のJRの駅で、現在Suicaに対応しているのは山形と山寺の2駅だけ。

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