マレーシアへの救難艇供与で合意 首相、同志国軍支援を適用

マレーシアのアンワル首相(左)との会談に臨む岸田首相=16日午前、首相官邸

 岸田文雄首相は16日、マレーシアのアンワル首相と官邸で会談した。日本が同志国軍を支援する枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を適用し、マレーシア軍への救難艇供与で合意した。OSAの適用は3カ国目。岸田首相は16~18日に東京で開かれる日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議や関連行事に合わせ、来日した各国首脳と順次、個別会談に臨む。

 岸田首相とアンワル氏は安全保障協力を推進するため、外務・防衛当局間の戦略対話立ち上げで一致。幅広い協力分野を盛り込んだ共同声明も発表した。

 外務省によると、OSAは4億円分。警戒監視に使うドローンも提供する。

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