忘年会・新年会どう変わった? コロナ5類移行後初のシーズン

忘年会で1年の労をねぎらう女性たち。飲食店での開催は復活しているが、在り方は変化している=盛岡市大通

 新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の忘年会シーズンを迎え、岩手県内の飲食店はにぎわいが戻っている。かつて主流だった企業が主導する宴会が復活する一方、同僚や友人で楽しむ例が増加。従業員のニーズの変化を受け、自由参加や気軽に足を運べるスタイルを取り入れる企業も出てきた。企業側は忘・新年会の在り方、飲食店側は需要の掘り起こしを模索する機会にもなっている。

 盛岡市大通のイタリアンレストランotto(オット、石田俊成店長)では、忘年会の客が1年を振り返り、仕事やプライベートの話に花を咲かせる。県内各地の商工会の女性有志19人も笑顔で乾杯した。

 釜石市鈴子町の釜石ガス(沢田龍明社長)もグループ全体の忘年会を復活。コロナ禍ではオードブルを贈り、各家庭で楽しんでもらう「新様式」で対応した。好評だったが、感染も落ち着き、社員が一堂に会する意義を重視した。

© 株式会社岩手日報社