向こう1週間は寒気の影響続く 日本海側は週後半も冬の嵐 雪や寒さ対策万全に

 きょう17日(日)は山陰から北の日本海側を中心に猛ふぶきや大雪となり、風も強まって冬の嵐に警戒が必要だ。なお、あさって19日(火)から20日(水)にかけて西日本から東日本の太平洋側で冷たい雨や雪が降りやすく、その後は再び北陸から北の日本海側で猛ふぶきなど荒れた天気となるおそれがある。真冬の厳しい寒さも続くため、この先は大雪や寒さ対策を万全にして過ごした方がいいだろう。

西日本は続々と初雪の便り

 きょう17日(日)の日本付近は強い西高東低・冬型の気圧配置となり、上空には強い寒気が流れ込んでいる。日本海側には寒気に伴う雪雲がびっしりと並び、午前11時半までに佐賀・長崎・熊本・鳥取・福井・富山・金沢で初雪を観測した。雪雲の一部が太平洋側にも流れ込み、徳島・松山・広島・和歌山・岐阜など太平洋側でも初雪の便りが続々と届いている。
 また、秋田県山本郡八峰町八森(はっぽうちょう・はちもり)では最大瞬間風速30.3メートルと、何かにつかまっていないと立っていられないような非常に強い風を観測するなど、日本海側を中心に風が強まっている。

きょう午後も日本海側は冬の嵐に警戒

 このあとも山陰から北の日本海側を中心に雪が続く見通し。山陰や近畿北部など、西日本の平野部でも雪が積もりそうだ。関東でも北部の山沿いでは雪が降る見通し。特に寒気の影響を受けやすい北陸から北日本では、大雪や猛ふぶきとなるおそれがあるため、車の立ち往生や吹きだまりによる交通障害などに警戒が必要だ。
 夜にかけても北陸、東北と北海道では最大瞬間風速35メートルの非常に強い風が予想されるため、暴風や海上では高波などにも警戒したい。

 太平洋側では日差しの届く所が多いものの、最高気温は前日より大幅に低い予想。昼間でも10℃に届かず真冬の厳しい寒さになる所がほとんどになりそうだ。
 寒気の影響が届きにくい東京など関東南部は14℃前後と平年より高いものの、前日との気温差はかなり大きくなりそう。冷たい北からの風が吹くと、体感温度は数字より低い可能性がある。

週明け以降も寒気影響続く

 日本海側ではあす18日(月)も雪が続き、北陸や北日本ではあさって19日(火)にかけて降雪量が多くなるおそれがある。19日(火)昼までの48時間に降る雪の量は、多い所で70センチを超え、100センチ前後になる可能性がある。

 あさって19日(火)から20日(水)午前にかけては、日本の南岸を低気圧が通過する見通し。低気圧が大陸からの寒気を太平洋側まで引き込むため、太平洋側でも雪が降り、関東の平野部でも雪が混じる所がありそうだ。
 その後はまた冬型の気圧配置が強まり、週後半の日本海側では再び広い範囲で雪が降って北陸や北日本では荒れた天気となるおそれがある。
 真冬の厳しい寒さも続くため、この先は大雪や寒さ対策を万全にして過ごした方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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