山形とパプア州、オンラインで高校生交流 山形市内、3校合同で初

パプア州の高校生とオンラインで交流した、山形市の高校に通う生徒=同市・山形東高

 山形市内の高校に通う生徒たちが17日、本県と姉妹県州の盟約を結ぶインドネシア・パプア州の高校生とオンラインで交流した。互いの文化や学校生活などを紹介し、同世代同士で国際理解を深め合った。

 山形とパプア州の絆を強める狙いで1年時から探究活動に取り組む山形東高2年生4人が主催し、他校生に呼びかけて初めて実施した。山形側は同校生と山形南高、山形工業高の生徒計16人、パプア州側は日本語を学ぶ高校生16人が参加。山形東高卒業生でパプア州に留学中の長沢パティ明寿さん(22)が通訳した。

 双方の高校生はスライドを交え、それぞれの地域の伝統食やお薦めの観光スポット、行事などを伝えた。パプア州側は伝統食としてサゴヤシのでんぷんで作る「パペダ」、山形側は山形花笠まつりなどを紹介した。パプア州側から「学校で流行しているスポーツは何か」との質問があり、山形側はペットボトルキャップをボールに使う野球だと回答。意外性などで、国の垣根を越えて盛り上がった。

 主催した山形東高の中村宏誠(こうせい)さん(17)は「他校にもっと輪を広げ、交流を続けたい」と話していた。

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