サンタやトナカイが「子どもの貧困撃退!」 宇都宮・オリオン通り周辺で300人がパレード

サンタクロースなどに仮装しPR活動を行う参加者たち=17日午後、宇都宮市内

 サンタクロース姿で街中を走り、貧困に苦しむ子どもへの支援を訴えるチャリティーイベント「サンタdeラン&クリーン」(とちぎコミュニティ基金、同実行委員会主催)が17日、宇都宮市江野町のオリオンスクエア周辺で開かれた。

 8回目の今回は約300人が参加。午前11時過ぎに始まったパレードでは青空の下、サンタクロースやトナカイに扮(ふん)した参加者が「子どもの貧困撃退!」などと書いた横断幕やプラカードを掲げながら、オリオン通り周辺を練り歩いた。

 その後、距離別に設けられたコースを走る「ラン」と、市街地のごみを拾う「クリーン」に分かれ、約1時間にわたってPR活動を継続。オリオンスクエアでは飲食テントの出店や音楽ステージなどもあり、親子連れら参加者が催し物を楽しむ姿も見られた。

 参加費や寄付金などは、子どもの居場所やフードバンクなど、子育てや家庭支援に関わる県内17団体に寄付される。

 実行委の阿久津知志(あくつかずし)委員長(29)は「多くの人が参加し、着実な進展を感じた。いまだ根強い子どもの貧困問題に、一人でも多くの人が関心を向けるようになってほしい」と願っていた。

サンタクロースなどに仮装しPR活動を行う参加者たち=17日午後、宇都宮市内

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