ここで働かせてください! 那須特別支援学校の生徒 就職へ向け畜産酪農作業を体験 県研究センターが協力

子牛を縄で引っ張る薄井さん

 【那須塩原】那須特別支援学校の生徒が13~15日の3日間、千本松の県畜産酪農研究センターで、業務体験実習を行った。卒業後の就職に向けた、産業現場などでの実習授業の一環。

 参加したのは高等部3年薄井優翔(うすいゆうと)さん(17)。薄井さんが同センターの障害者専用求人を知って興味を持ち、同校から同センターに要望し実現。10月中旬にも3日間実施しており、2度目となった。

 14日は肉牛や乳牛に携わる現場作業の補助を体験。子牛を縄で引っ張り、体重計の上まで運んだほか、牛舎での餌やりや掃除などに汗を流した。

 薄井さんは「動物と関わる仕事に就きたいので、自分のためになっていると思う。将来はここで働ければ」と話した。同センターの脇阪浩(わきさかひろし)主任研究員(60)は「一生懸命頑張ってくれている。ご縁があれば一緒に働きたい」と話した。

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