福求め、だるま品定め 鶴岡で「祭り」

新年に向け縁起物を買い求める人でにぎわった「だるま祭り」=鶴岡市・七日町観音堂

 鶴岡市の七日町観音堂で17日、歳末恒例の「だるま祭り」が開かれた。境内に縁起物を取り扱う露店などが並び、新年を控え、福を求める参拝客でにぎわった。

 だるまは手のひらに載るほどから、50センチほどまで、大きさはさまざま。訪れた家族連れなどが品定めしていた。鶴岡南高1年小山田悠悟さん(15)は昨年も参拝し、高校受験で合格。感謝の思いを伝えた上で「来年も交友関係が広がるようにお願いした」と話した。

 毎年12月17日の観音堂の例祭「観音様のお歳夜(としや)」にちなんだ行事で、由来は諸説あるという。かつて遊女が自身の不幸を置き換えようと、お歳夜でだるまを買い求め、広がったという言い伝えもある。この日に合わせ厄払いの縁起物の餅菓子「切山椒」を食べる習わしがある。

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