【カンボジア】訪日中の首相、岸田首相と首脳会談[政治]

カンボジアのフン・マネット首相は18日、訪問先の日本で岸田文雄首相と会談した。経済や安全保障など幅広い範囲での協力関係の強化で合意した後、両国の友好関係樹立70周年を祝福する行事などに参加した。

フン・マネット首相は、16日から東京で開催されている日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に参加するため日本を訪問。18日の午後1時40分から約30分にわたり、両国関係の今後について話し合った。

岸田首相はフン・マネット氏の首相として初となる訪日を歓迎し、カンボジアを含む東南アジア各国との友好関係維持に意欲を表明。カンボジアとの間では、ITやエネルギー、医療分野でさらに協力関係を深化させるとの意向を示した。

一方でフン・マネット首相は、岸田首相をはじめとする日本政府の歓待に謝意を表明し、両国間の緊密な友好関係は将来に向けてさらに拡大していくとコメント。安全保障分野を含め、今後も両国の相互利益や地域社会の平和維持に向けて岸田首相と協調していきたいと述べた。

両首相は首脳会談の後、国交樹立記念式典と二国間協力関連文書の調印式に立ち会った。文書の調印式では、日本の無償資金協力によるカンボジア国立データセンターの整備計画や上水道施設のIT管理システム構築など3件に関する交換公文のほか、◇統一化されたQRコード決済普及に向けた日本の経済産業省とカンボジア国立銀行(中央銀行)の覚書◇太陽光発電の協力に関するミネビアミツミとカンボジア鉱業・エネルギー省の覚書◇バイオマス発電の協力に関するイーレックス(東京都中央区)と同省の覚書——などが署名された。

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