北陸、21日大雪恐れ 警報級か、交通障害警戒

 北陸地方整備局は19日、気象台や高速道路会社と共同会見し、北陸地方は21日から22日にかけて冬型の気圧配置が強まり、今季初めて警報級の大雪となる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。交通障害への注意も求め、富山県内の国道5区間などで通行止めを実施する可能性も示した。

 富山県内は22、23日に最低気温が富山市で氷点下2度の予想。21、22日は警報級の大雪となる可能性、21日は暴風雪の恐れがある。21日正午までの24時間予想降雪量は多い所で北陸30~50センチ。

 同整備局は、車の立ち往生が発生しやすい区間を「予防的通行規制区間」(23区間)に指定している。県内の対象は、国道8号の朝日町境~同町月山、魚津市友道~同市住吉、高岡市福岡町~津幡町九折、国道41号の富山市猪谷~同市庵谷、国道470号の氷見市脇~高岡市池田で、大雪時は予防的な通行止めと集中除雪が行われる。

  ●知事「外出控えて」

 富山県の新田八朗知事は19日、北陸地方で21日から22日にかけて警報級の大雪となる可能性があるとして、県民や事業者に警戒を呼び掛けるメッセージを発表した。車両の立ち往生や大渋滞が懸念されるとし、「不要不急の外出を控えることを検討してほしい」と求めた。企業には早めの帰宅やテレワークの実施、運送事業者には荷物の運送計画の見直しを訴えた。

 県は同日、県防災危機管理センターで連絡会議を開き、県職員や道路事業者らが降雪に備えて初動対応を確認した。

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