おれおれ詐欺、今年初確認 岩手県警、盛岡の70代女性が被害

 「もしもし、俺だけど」―。70代女性がこんなせりふで孫をかたる男らに数百万円をだまし取られる「おれおれ詐欺」被害が盛岡市で起きた。岩手県警が今年、同様の手口による被害を確認したのは初めてで、注意を促している。

 盛岡東署によると、6日、女性の孫をかたる男から携帯電話に「会社の書類やカードをなくしてしまった。支払いができなければ会社をクビになる。いくらかお金を用立ててくれないか」と連絡があった。

 女性は男と孫の声が似ていたことから、指示に従いキャッシュカードの暗証番号などを教え、盛岡駅で孫の上司の息子を名乗る男にカードを渡した。その後、金融機関から多額の現金が引き出されていると知らされ、孫に電話したところ被害が発覚した。

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