「地球“沸騰化”の時代が到来」 四季がなくなり“二季”になる? 運動会は11月に? #報道のチカラ

地球温暖化の影響で春と秋が短くなり、四季から「二季」になるのでは?と言われています…気候変動の専門家に聞きました。

(6月 宮田あやか記者)
「愛知県豊橋市です。市内を流れる梅田川が氾濫し、辺り一面濁った水が広がっています」

ことし6月、台風2号などの影響で、愛知県と三重県に線状降水帯が発生。

豊橋市では24時間の雨の量が、6月の1か月間で降る量の2倍以上となるなど、記録的な大雨になりました…この大雨、原因の一つが。

(国連 グテーレス事務総長)
「地球温暖化の時代は終わった。“地球沸騰化”の時代が到来した」

世界気象機関が発表した世界の平均気温は、1900年までの50年に比べて1.4℃上昇し、その影響で大雨などの異常気象が頻発しているというのです。

(桜沢信司気象予報士)
「温暖化で今後、私たちの暮らしはどう変わっていくのか、研究者に伺います」

三重大学で気候変動を研究している、立花義裕教授。

(三重大学 生物資源学部 立花義裕教授)
「春夏秋冬の四季だが、四季から“二季”に温暖化によって変わっている」

温暖化の影響で夏の暑さが長くなり、「秋」と「春」はほとんどなくなって四季から「二季」になるといいます…その影響は私たちの暮らしにも。

(三重大学 生物資源学部 立花義裕教授)
「紅葉の時期は後ろにずれる。紅葉が非常に短くなるので、季節感を味わう期間が縮むこともある。運動会を9月にやることが多いじゃないですか。これからは運動会を9月ではなく、もっと後にずらすことになると思う。下手したら11月とか。子どもを熱中症から守るためには後ろにずらす」

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