12月21日から東海地方はかなり冷え込むということで、本格的な冬の訪れを前に「備え」をする人も増えています。
（街頭では）
Qあす（21日）からもっと寒くなるらしいが？
「まじですか。そっか。駅から歩かなきゃいけないので防寒具がいる。あと仕事先まで自転車なので風のあおりを受ける」
「（土曜日に）花火を見に行く。どうしようかと思って。腰と足にカイロを貼ってマフラー巻いて万全で行こうと思う」
21日から週末にかけて、東海地方でも冷え込みが強まる見込みで、対策を考え始めた人もいるようです。
本格的な冬に向けた準備は、こんなところでも…
（畑中大樹記者）
「こちらの店ではタイヤ交換の予約が埋まってきていて、今週交換するタイヤが積み上げられています」
愛知県北名古屋市にある「スーパーオートバックス・ルート22北ナゴヤ」では、ここ数日でスタッドレスタイヤへの交換の問い合わせが一気に増え、平日でも連日、開店前に当日受付の行列ができるほどだということです。
21日以降は、東海地方の平野部でも雪が降るところがある見込みです。
（来店した人）
「ちょっと遠出する予定があったので、急きょ。ここならすぐできるから。（行き先は）大阪だが関ケ原を通るときに、もしかしたら（雪道があるかもしれない）」
「もうそろそろ雪が降りそうだったので、替えなきゃいけないと思い駆け込みで」
雪が降ってからでは遅いと、タイヤ交換だけでなくチェーンを買う人も増えているそうです。
そして、ことし人気のチェーンにはこんな特徴が…
（スーパーオートバックス・ルート22北ナゴヤ 久野祐生店長代理）
「ことしは布タイプのチェーンが、チェーンの割合で半分くらい売れている。付けやすさが一番の特徴」
チェーンの装着が苦手…という人は注目、「かぶせるだけ」の布タイプです。
去年はチェーン全体の売り上げの3割程度でしたが、ことしは半分ほどを占めているということです。
装着の仕方を見せてもらうと…
（スーパーオートバックス・ルート22北ナゴヤ 久野祐生店長代理）
「こういう形ですごく軽い。付け方もかぶせて、タイヤを動かして、かぶせて終了」
装着にかかる時間は、なんと3分ほど！
軽くて収納スペースに困らないことも人気の理由なんだそうです。
それでは「備え」をしないと一体どうなるのか。
冬の運転で怖い思いをした人も少なくありません。
（街頭では）
「（路面が）凍っているときに信号で止まったときに滑った。そのときはノーマルタイヤだったので」
「坂道でノーマルタイヤだったので、そのまま上から下まで転がり落ちてしまった。アイスバーン状態で、そのまま滑ってしまった」
JAFが雪道で行った試験によりますと、時速40キロでノーマルタイヤのまま走ってブレーキをかけた場合、タイヤの動きは止まっても車は止まらずに滑り続けてしまいます。
ブレーキが利き始めてから車が停まるまでの「制動距離」は約30メートル。
スタッドレスタイヤに比べて、1.7倍ほども長くなりました。
先ほどの車用品専門店では、フロントガラスの氷を解かす「解氷剤」を買う人も増え、欠品している商品もあるとのこと。
本格的な冬を前に、早めにできる準備をしておきましょう。
