寒波の度に “立ち往生” で大渋滞 雪でトラブル続出の坂道 広島市郊外「西風新都」の幹線道路 除雪・凍結対策を強化 ライブカメラ配信もスタート

寒波の度に“立ち往生”続発で大渋滞 広島市郊外の幹線道路

“強烈寒波”が到来する中で、車の立ち往生や事故が相次いで大渋滞する幹線道路で新たな対策です。広島市郊外にある高低差100メートル以上ある幹線道路の坂道で凍結対策が強化されます。

広島市安佐南区と佐伯区を走る「西風新都中央線」。広島市北西部のベッドタウンと広島市中心部を結ぶ主要道路です。そのうちアストラムラインの大塚駅と石内北地区までのおよそ3キロは、高低差は100メートル以上あって勾配が続きます。

寒波が到来すると雪雲が流れこみやすく路面が積雪・凍結するため、立ち往生する車が続出します。広島市中心部から近いためノーマルタイヤでやってくる車も多く、寒波の度に大渋滞が発生している路線です。

去年12月23日には、スリップによる追突事故が8件発生するなど、道路の凍結対策が課題となっていました。

ライブカメラや除雪車を配備 除雪対象路線並みに対策を強化

岡本幸 記者
「積雪の状況や道路の混み具合をリアルタイムで把握してもらおうと、今月から、安佐南区は、道路脇のポールの上にライブカメラを設置して、ホームページで配信をしています。」

配信は基本的に10分おきに1枚。スマートフォンからでも確認することが可能です。さらに…

岡本幸 記者
「先ほどのライブカメラから、およそ3キロほど西側です。坂の上にあたる場所に佐伯区は、除雪車を常駐させることにしました。」

去年12月の事態を受けて、ことし1月には臨時的に配備され、今シーズンも、15日から来年の2月まで、いつでも出動できる態勢となりました。

佐伯区維持管理課 野上勝則 維持補修担当課長
「交通量が特に多いので、通勤とか通学の、生活に直結する路線ですから、除雪対象路線ではないんですけれども、除雪対象路線並みに、対応をするという風に決めました。」

付近の自治会からは、およそ1900人分の署名と共に凍結対策を求める要望が提出されています。

佐伯区は、凍結防止剤の散布を委託する業者を今月から2社に拡充。安佐南区とともに、凍結防止に向けた迅速な対応が取れるように注力するということです。

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