栃木市、上下水道10%値上げ 24年7月請求分から

 【栃木】市は20日の市議会議員研究会で、水道料金と下水道使用料を来年7月請求分から10%程度値上げする方針を明らかにした。人口減に伴う料金収入減少や老朽施設の改修費増加による水道事業会計の悪化のため。3月定例市議会に関連条例の改正案を提出する。

 水道の平均供給単価(税抜き)は1立方メートル当たり128円から141円となり、年間の給水収益は約20億円から約22億円に上がる。一戸建てに2人で住む家庭で多い口径20ミリ・使用水量20立方メートルの場合、1カ月の水道料金は2502円から2915円、下水道使用料は2679円から3080円となる。

 今回の見直しに伴い、農業集落排水事業の使用料は、公共下水道事業の使用料と同一にする。口座振替の経費増加に伴い、口座振替割引制度は廃止する。

 上下水道料金を巡っては、水道事業会計の悪化を受け、学識者や有識者でつくる市上下水道事業調査委員会が2月、市に10%程度の値上げを答申していた。

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