今回の強烈寒波は“西回り” 雪や寒さに慣れない西日本こそ要注意
この冬一番といわれる“強烈寒気”が到来。特に今回の寒波は西回りで流れこんでくるため、特に西日本の上空には平年より10℃も低い上空1500メートルで-12℃以下の非常に強い寒気が入ってきます。
この上空1500メートル付近の寒気は地上の気温を大きく左右する寒気です。平年よりも約10℃も低い強さの寒気が入り、真冬でも年に何度もないようなレベルの強さです。
ザックリとした目安では、大気下層で標高が100メートル下がると気温は約0.6℃程度上昇します。そうなると上空1500メートルで-12℃だと、標高0メートルでもー3℃くらいの気温となります。
日中または夜間か、地形や海、都市の影響などもあり、こんなに単純ではありませんがイメージとしてはそれくらいのポテンシャルを持った強い寒気です。
22日(金)にかけて九州でも雪が降って積もるおそれがあります。また、各地で氷点下となるため普段あまり雪や厳しい寒さに慣れていない中で注意したいポイントを上げました。
とにかく積雪・凍結に要注意 「思っている以上に簡単にすべる」
普段、そんなに雪が降らない地域では、あまり積雪や凍結した路面を歩いたり、車で走ったりする経験がないかもしれませんが、思った以上に簡単に滑ります。特にノーマルタイヤは厳禁です。自分の車にだけ影響が出る以上に、周囲に多大な迷惑をかけます。行けるだろうではなく無理せず控えることをオススメします。
特に橋や歩道橋は冷えやすいので凍結しやすい場所です。またトンネル出口も状況が大きく変わっていることがあります。
凍結時はすり足で歩幅を小さくしましょう。両手をあけておけるリュックなどがいいでしょう。転倒時に頭を保護するためのニット帽などもオススメです。
風が吹き付ける場所なら-2℃程度でも「凍結・破裂」 熱湯はNG
一般的に水道管は、気温が-4℃以下、強い風が吹き付ける場所では-2℃程度まで下がると「凍結」や「破裂」といった被害が多くなります。特に屋外にある蛇口や水道管、給湯器まわりの配管が要注意です。
露出した部分に布やビニールを巻き付け、さらに段ボールなどで覆うといいでしょう。
また、少量の水を出しておくと、凍結しにくくなります。バケツなどにためておいて、洗濯や水やりなどに利用するとよいでしょう。
もし、凍結した場合は自然にとけるのを待つか、凍結している場所にタオルをかぶせて、その上から「ぬるま湯」をゆっくりかけてください。熱湯をかけてしまうと、水道管や蛇口が破裂するおそれがあります。