-2℃でも「水道管」凍結・破裂のおそれ  “氷点下の厳寒”に慣れない西日本 すぐにできる備えは? 屋外の蛇口・水道管・給湯器まわり要注意 水道管には厳しい“10年に一度”の強烈寒波

「水道管」には厳しい “10年に一度レベル”の強烈寒波

この冬一番といわれる“強烈寒気”が到来。特に0℃を大きく下回る氷点下の厳しい寒さとなった場合に注意したいことの一つが「水道管」の凍結・破裂です。

今回の寒波は西回りで流れこんでくるため、特に西日本の上空には平年より10℃も低い上空1500メートルで-12℃以下の非常に強い寒気が入ってきます。

このため普段はあまり氷点下となることが少ない西日本の各地でも21日・22日は各地で氷点下の厳しい寒さとなることが予想されます。

では実際に水道管はどんな時に凍結・破裂して、どうやって対策をすればいいのでしょうか?

風が吹き付ける場所なら-2℃程度でも「凍結・破裂」のおそれ

一般的に水道管は、気温が-4℃以下、強い風が吹き付ける場所では-2℃程度まで下がると「凍結」や「破裂」といった被害が多くなります。

広島市水道局によりますと、広島市中区でも最低気温がマイナス4.5℃を観測した2021年1月には、中区など沿岸部も含めて凍結による水道管の破損が管内でおよそ1800件確認されました。

水道管が凍結しやすいのは、屋外にある蛇口や水道管、給湯器まわりの配管です。

露出部分を布やビニールで覆う 段ボールをプラスでさらに効果的

凍結を防ぐためには、露出している部分に対して以下のような対策をするのが有効です。

布や保温チューブなどを巻き付ける

ビニール袋をかぶせる

さらに冷えた空気が直接、当たらないよう段ボールなどで覆うと、より効果的だといいます。

凍結して「熱湯かける」はNG!

また、少量の水を出しておくと、水道管が凍結しにくくなります。バケツなどにためておいて、あとで洗濯や水やりなどに利用するとよいでしょう。

もし、凍結した場合は自然にとけるのを待つか、凍結している場所にタオルをかぶせて、その上から「ぬるま湯」をゆっくりかけてください。熱湯をかけてしまうと、水道管や蛇口が破裂するおそれがあります。

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