アーチェリーで狙う雫石の活性化 国内外選手が合宿、交流会

国際親善交流会で、狙いを定めて矢を射る韓国人選手

 「アーチェリーの町」を目指す雫石町で、競技を通じた交流人口拡大の取り組みが進んでいる。国内外の選手が同町南畑のいわて雫石アーチェリーセンター(通称・ISAC=アイサック)を合宿で利用し、16日には国際親善交流会が初開催された。競技者が集う場を中心に、地域の活性化につながっている。

 交流会はK.M.Lアカデミーアーチェリークラブ岩手(鈴木啓太郎代表)が主催。同センターで合宿中のシンガポールと韓国の選手、岩手県の競技者ら約50人が腕を競った。制限時間内に18メートル離れた的へ矢を放つ特別ルールを採用し、静寂の中、矢が的を射貫く音が次々と響いた。

 アイサックは4月にオープン。国内有数の屋内施設で最大37人が同時に射ることができる。県内大会が開かれ、今夏は東北大や筑波大の合宿を受け入れた。海外選手も利用し、シンガポール(今月11~21日)や韓国(同13~18日)のほか、東南アジアの国からの問い合わせもあるという。

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