日本海側中心に大雪のおそれ 交通障害に警戒 厳しい寒さにも注意を

  今季一番の強い寒気の影響で、日本海側を中心に23日(土)にかけて大雪となる見込み。特に、北陸の山沿いや北海道は、積雪が一気に増えるおそれがあるため、大雪による交通障害に警戒が必要だ。電線や樹木への着雪、なだれにも注意が必要となる。全国的に23日(土)にかけて、気温の低い状態も続く見込み。

■積雪急増のおそれ

 真冬並みの寒気が流れ込んでいるため、日本海側は西~北日本の広い範囲で雪が降っている。山陰から北の日本海側は、これから土曜日にかけて、山沿いや山地を中心に、平地でも大雪となる所がありそうだ。特に、北陸や北海道は雪の降り方に注意が必要で、発達した雪雲が流れ込む状況が続くと、短時間で積雪が急増するおそれがある。また、西日本の日本海側や北陸は大気の状態が不安定となるため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。

 なお、九州はあす(金)にかけても雪が降りやすく、山地を中心に大雪となる見込み。太平洋側もあす(金)にかけては、近畿や名古屋周辺で雪雲の流れ込む所がある見込み。積雪や降雪による交通障害に注意が必要だ。東京など関東の平野部は、週末にかけても晴れるが、冷たく乾燥した空気に包まれる見通し。

■来週は気温高め

 24日(日)以降も、寒気の影響を受ける日はあるが、全国的に気温が上がる傾向にある。26日(火)~27日(水)は、関東から西の太平洋側で日差しが暖かいほどに感じられそうだ。年末年始にかけては、全国的に気温が平年より高めとなる見通し。変化しやすい気温についていけるよう、体調管理を続けるようにしたい。

(気象予報士・高橋和也)

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