埼玉、神奈川、東京で…複数の特殊詐欺事件に関与疑い、広島の21歳女を追送検 「詐欺とは…」一部を否認

深谷署=埼玉県深谷市戸森

 埼玉県警深谷署は20日、2件の窃盗(払出盗)容疑で、広島市南区宇品海岸1丁目、マッサージ店員の女(21)をさいたま地検熊谷支部に追送検した。

 継続捜査中で県内で発生した特殊詐欺(預貯金詐欺)4件と、今回の2件を含めた窃盗(払出盗)計4件のキャッシュカード9枚(被害総額140万円)も確認し、捜査を終結した。

 追送検容疑は、氏名不詳の者と共謀し、8月23日、神奈川県座間市の女性(82)からだまし取ったキャッシュカードを使い、座間市内のコンビニエンスストアのATMから現金10万円を引き出した。さらに同月25日にも東京都葛飾区の女性(83)のキャッシュカードを使い、同区内の金融機関のATMから現金20万円を引き出した疑い。

 同署によると、他人のカードで現金をだまし取ったことは認めているが、特殊詐欺については「キャッシュカード入りの封筒を受け取ったが、詐欺とは知らなかった」と一部を否認しているという。

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