11月消費者物価、2.5%上昇 サービスは30年ぶり高水準

 総務省が22日発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比2.5%上昇の106.4だった。上昇は27カ月連続。食料品の値上げの一服感や電気・都市ガス代の下落を背景に、伸び率は10月の2.9%から縮小した。縮小は2カ月ぶり。

 財(モノ)とサービスに分けた指数では、サービスの上昇率が2.3%となった。消費税増税の影響を除くと1993年10月以来、30年1カ月ぶりの高水準。人件費の上昇などが影響した。生鮮食品を除く財の上昇率は2.7%だった。

 物価指数の項目別では、宿泊料が62.9%上昇と比較可能な71年以降で最大の上昇幅だった。

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