米水津小児童が考案、佐伯市産のオリジナル料理 学校給食や飲食店で提供へ【大分県】

佐伯の食材でオリジナルメニューを作った米水津小の児童=佐伯市大手町のさいき城山桜ホール
地元食材を使ったオリジナル料理を作る米水津小の児童
オリジナル料理を作る米水津小の児童ら

 【佐伯】佐伯市米水津小の5、6年生17人が市産の有機野菜や魚を使ったオリジナルメニューを考案した。食への関心と郷土愛を育むことを目的とした市とフードサービス業LEOC(本社・東京都)の「KIRAKIRA食育授業」で、約半年かけて取り組んできた。来年1月以降、学校給食や市内の飲食店で提供される予定。

 4月から管理栄養士らと共に地元食材の魅力を探り、市内の有機農家の見学などもしてオリジナル料理作りに挑戦した。

 メニューは▽かぼすブリの塩焼き▽もものすけ(サラダカブ)のハンバーグ▽ホウレンソウのキッシュ▽レンコン入りハンバーグ―など。有機野菜のサラダや具だくさんのみそ汁も添えた。

 集大成となる発表会が11月下旬、同市大手町のさいき城山桜ホールであり、食材ごとに4チームに分かれた児童がそれぞれのメニューを調理。各チームが授業を通して学んだことを発表し、お世話になった農家などの関係者に完成品を食べてもらった。

 ホウレンソウ料理を作った6年の山本岳君(11)は「包丁を上手に使って料理できた。授業を受けて農家の気持ちや大変さが分かり、野菜がもっと好きになった」。

 管理栄養士の永木恵子さん(47)は「子どもたちは料理を作る自信を持ってくれた。食べ物を身近に感じ、大切にする気持ちを忘れないでほしい」と話した。

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