創設から30年を迎えたJリーグ。これまで多くのクラブがその中で活躍を見せ、歴史に名を刻んできた。
今回はJリーグ優勝5回、天皇杯優勝2回、リーグカップ優勝1回を誇る名門横浜F・マリノスに所属した「最強の外国人選手」を5名セレクトした。
ラモン・ディアス
生年月日:1959年8月29日
アルゼンチン代表22試合10ゴールの記録を持ったストライカー。ディエゴ・マラドーナと上手く行かなかったためにあまり招集されなかったという噂もあったほど、国際舞台で必要とされるべき実力を持った点取り屋であった。
1993年に横浜マリノスへと移籍した際はすでに30代中盤であったが、Jリーグ開幕戦でヴェルディ川崎相手に決勝ゴールを決める衝撃的なデビューを果たした。最終的には23ゴールを奪い、初代得点王に輝いている。
ユ・サンチョル
生年月日:1971年10月18日
横浜F・マリノスに2回所属した韓国代表の超ユーティリティプレーヤー。ボランチが本職であったが、センターバックやサイドバック、そしてアタッカーとしても出場できるなど世界的にも珍しいほどの応用力を備えていた。
1999年に横浜F・マリノスに加入し、2年目は17ゴールを決めるなど得点源として活躍。一度対談したものの2003年に復帰し、ディフェンダーとして堅守の要としてJリーグ2連覇に貢献した。残念ながら2019年に膵臓がんが発覚し、2021年に死去している。
ドゥトラ
生年月日:1973年8月11日
彼も横浜F・マリノスに2回所属した珍しい外国人選手。2001年にスポルチ・レシフェから加入し、それから6シーズンに渡って主力として活躍し、2連覇に大きく貢献した。そして退団から5年後に38歳で復帰し、3シーズンをプレーして現役引退している。
攻守に貢献できる豊富な運動量と左足からのクロスボールを武器とした選手で、ウイングバックやサイドバックとしてプレー。ブラジル代表経験はないものの、非常に高い実力を持った信頼性の高い存在であった。
チアゴ・マルチンス
生年月日:1995年3月17日
2018年にパウメイラスから横浜F・マリノスに加入したブラジル人ディフェンダー。最初の1年半は期限付き契約であったが、その後完全移籍へと切り替えられ、2021年まで主力として活躍した。
185cmという身長を持ちながらも圧倒的なスピードをも備え、当時の横浜F・マリノスが志向していた攻撃的サッカーを後方で支えた。スペースに走ろうとする相手FWにことごとく追いついてくるカバーリング力は圧巻であった。
マルコス・ジュニオール
生年月日:1993年1月19日
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2019年にフルミネンセから横浜F・マリノスに加入したスキンヘッドのストライカー。1年目からレギュラーとして絶対的な存在となり、チームメイトの仲川輝人とともに15ゴールで得点王に輝いた。
167cmと小柄ながらもスピードを生かした裏への飛び出し、巧みなシュートでディフェンスを陥れ、ゴールを決めれば愛する「ドラゴンボール」のかめはめ波ポーズでファンを湧かせる。左腕にもクリリンのタトゥーを入れており、実力だけでなく日本愛でもベストプレーヤーである。