昭和の大スター・笠置シヅ子をモデルに、福来スズ子こと花田鈴子（趣里）の人生を描く連続テレビ小説『ブギウギ』（ＮＨＫ朝ドラ）。１２月２２日の第６０回の放送後、同局の情報番組『あさイチ』に音楽を担当する作曲家・服部隆之がゲスト出演し、スズ子役の趣里を絶賛した。
福来スズ子を演じる趣里 (C)NHK
草彅剛演じる羽鳥善一のモデルとなった服部良一の孫で、作曲家・編曲家としてドラマ『王様のレストラン』『半沢直樹』『ＨＥＲＯ』など、数々の作品でテーマ曲を手掛けてきた服部隆之。同作では、主題歌『ハッピー☆ブギ』の作詞・作曲やヒロイン・スズ子が歌う歌謡曲の編曲を担当している。
番組には、スズ子役の趣里もＶＴＲで出演。歌の練習時、立ち会っていた服部から「いつもの趣里ちゃんらしい感じで歌って」と声をかけられたことが励みになっていたといい、趣里は「歌に関する自分の個性が分からなかったので、すごくうれしかったです。服部先生の素敵なアレンジの曲を練習していくと、どんどん自分のなかで楽しくなっていって。音楽って、『お音を楽しむ』って書いて音楽なんだなって思うようになりました」と感謝を述べた。
その後、ヒロインオーディションを振りかえり、「（趣里の）歌に関しては、いい評価をつけてなかったんです」と意外なエピソードを明かした服部。その一方、芝居のオーディションについては「なんだよこの人！ って思いながらどんどんモニターに近づいて、引き込まれちゃって」と話し、「あのお芝居の力で歌がうまくなれば、鬼に金棒でしょう、ということになって、そこに賭けたんです。今年２月ごろから稽古をかなりなさって、みるみるうちに歌がうまくなって」と絶賛した。
これまで趣里の『ラッパと娘』『大空の弟』などの歌唱シーンが話題となっていただけに、ＳＮＳでは「趣里ちゃん演じるスズ子の歌、服部先生からすんごい褒められてるやーん！」「あの歌声はボイトレの成果だったのか！ すげー話だあああ！」「短期間であんなに人を惹きつけられる歌を歌えるなんてすごすぎる」など、驚きや称賛の声が寄せられている。
放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。
文／つちだ四郎
