「こんな景色になるとは思わなかった」 寒風吹く師走のまちなかに伸びる影 フォーカスLRT元年⑫冬至

西日を受けて長く伸びるライトラインの影=22日午後3時5分、宇都宮市陽東5丁目、ドローンから

 1年で太陽の高度が最も低くなる「冬至」の22日、ひときわ長く伸びた列車の影が、寒風が吹く師走の街中を走り抜けた。

 宇都宮地方気象台によると、この日は県内全14地点のうち13地点で今季の最低気温を観測。最高気温も全地点で10度を下回った。

 宇都宮市陽東6丁目の大型商業施設ベルモール近くの交差点では日中、軌道を走る次世代型路面電車(LRT)のライトラインの影がくっきりと車道にかかり、時間とともに歩道近くまで伸びた。行き交う車や沿線の電柱なども路面に映り込み、影絵のようになった。

 宇都宮大学陽東キャンパス停留場前で創業44年のラーメン店を構える大森光男(おおもりみつお)さん(63)は「街がこんな景色になるとは思わなかった。人の流れが活発になった感じだ」と語る。

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