2023年6月、台風2号の影響で土砂崩れが発生し、店舗が全壊するという被害を受けた人気のフライドポテト専門店が新たな一歩を踏み出しました。被害から半年経っての再オープンには、多くの人の支えがありました。
【写真を見る】「再建という意味ではここ以外考えていない」人気のフライドポテト専門店が再出発 台風被害で店舗全壊から半年=浜松市
<山口駿平記者>
「台風で倒壊したフライドポテト店がきょう再びオープンし、開店から多くのお客さんが訪れています」
遊園地や温泉地として人気の浜松市西区舘山寺町。ここに店を構えるフライドポテト専門店「one FRIT」。5年前のオープンから年間1万人がポテトを食べに来ていたという人気店を悲劇が襲ったのは、2023年6月のことでした。台風2号による大雨の影響で店の裏山が崩れ、店舗は無残な姿となりました。
<「one FRIT」藤田直弘さん>
「(この場所は)景色がすごくよくて、一度足を止めたら、きっと何かが変わるはずと移動販売から始めた。もう悲しいという気持ちはないですね。見るとちょっと切ない気持ちにはなりますけど、いまは一歩ずつ前に進んでいこうという気持ちです。再建という意味ではここ以外考えていない」
「やっと、ポテト食べられる」
それからおよそ半年、クラウドファンディングで90万円ほどの支援を受け、元あった場所から約100メートル離れたところで、12月22日、再オープンを果たしました。
<常連客>
「こんなに寒い中おめでとう。素敵な店だ」
<「one FRIT」藤田直弘さん>
「ありがとう」
店自慢の熱々のフライドポテトを求めて、開店直後から多くの客が訪れ、店の復活を祝いました。
<客>
「金曜日からオープンするって聞いたので駆けつけました」
「やっと、『one FRIT』のポテト食べられるなぁって」
<「one FRIT」藤田直弘さん>
「やっとここまで形になったかなというのが一番ですね。ここに至るまでに寄付していただいたり、支援をいただいたりしている方がたくさんいますので、その人たちに少しでも恩返しができたらなと思っています」