西九州道の松浦-平戸IC 2025年度中に開通へ 国交省が発表

西九州自動車道松浦佐々道路(延長19.1キロ)

 国土交通省は22日、未開通となっている西九州自動車道松浦佐々道路(19.1キロ)のうち、松浦インターチェンジ(IC、松浦市志佐町)-平戸IC(佐世保市江迎町)7.5キロが2025年度中に開通する見通しになったと発表した。
 西九州道は長崎、佐賀、福岡3県にまたがる全長約140キロの高規格道路。松浦佐々道路にはここ数年、100億円規模の予算が投じられており、福岡にもつながる長崎県北の動脈として期待されている。23年3月時点の事業進捗(しんちょく)率は58%。
 同省の長崎国道河川事務所によると、松浦1号トンネル(仮称)が貫通することになり、残る工事工程を精査したところ、松浦IC-平戸IC間の25年度中の開通見通しが立った。開通すれば残区間は平戸ICから江迎鹿町ICを経由して佐々ICまでの11.6キロとなる。残区間は工事や用地買収に着手しているが開通時期は未定。
 同事務所は開通効果として防災機能の強化や企業立地、雇用創出の支援を挙げており「残区間についても開通に向けて整備を進めたい」としている。
 整備に向けた要望活動を続けてきた黒田成彦平戸市長は開通時期の見通しが立ったことに「平戸市の観光や企業誘致へのインセンティブが高まる」と期待感を示した。

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