【年末年始の天気】寒気の影響小 東京都心は大みそか桜咲くころの暖かさか 初日の出は広範囲でチャンスあり

 今シーズンは年末年始にかけて、北海道や東北北部では寒気の影響で雪が降りやすいものの、そのほかは寒気が流れ込みにくく晴れる日が多くなりそう。年が明けた1月1日(月)も晴れて、初日の出を見られる所が多い見通しだ。
 昼間の最高気温は平年より高くなる所が多い予想。大みそか31日(日)の予想最高気温は、東京都心で16℃と桜が咲くころのような暖かさが予想されている。

年末年始にかけて寒気は南下しにくい予想

 21日(木)から22日(金)を中心に、日本の上空には今シーズンこれまでで1番強い寒気が流れ込んだ。そのため、日本海側では北日本から西日本の広い範囲で雪が降り、12月としては記録的な大雪になった所もあった。例年、クリスマスや年末年始にも寒波が西日本付近まで押し寄せることが多いが、今シーズンは年末年始にかけて寒気が南下しにくい見込みだ。

 北海道や東北北部付近には、この先も度々寒気が流れ込むため雪が降りやすく、この時季らしい寒さの日が多くなりそう。一方で、東北南部、東日本や西日本は寒気の影響を受けにくく、太平洋側を中心に晴れる日が多い見込みだ。

大みそか 東京都心は桜咲くころの暖かさか

 朝晩は冬らしく冷えるものの、昼間の最高気温は平年より高くなる所が多い予想。大みそか31日(日)の予想最高気温は、東京都心で16℃と3月下旬並みの見通し。桜が咲くころのような暖かさが予想されている。一日の寒暖差が大きくなりそうだ。
 なお、気象庁からは28日(木)ごろからの5日間程度の平均気温は、この時季としてはかなり高くなるとして高温に関する情報が発表されている。農作物の管理に注意が必要だ。

2024年初日の出 広範囲で拝める見込み

 年が明けて2024年1月1日(月)は、今の所は西日本から東北北部にかけて朝から晴れる見込み。初日の出を見られる所が多くなりそうだ。朝の気温は平年より高いものの、初日の出を待つ間じっとしていると底冷えするため、寒さ対策は万全にして太陽が昇るのを待った方がいいだろう。
 最高気温は、西日本から東日本にかけて平年より高く15℃前後の所が多い見込み。昼間に初詣へ行く際には、厚着をし過ぎない方がよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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