「ポケモン」特別展で化石の知識ゲットだぜ 観察や比較楽しもう

「オムナイト」から進化したうずまきポケモン「オムスター」の模型に見入る子どもたち

 人気ゲーム「ポケットモンスター(ポケモン)」に登場する「カセキポケモン」と、私たちの世界の古生物、どこが似ているかな―? 両者の比較を通して古生物学の魅力を“深掘り”する特別展「ポケモン化石博物館」が東北で初めて、盛岡市の岩手県立博物館(県博)で開かれている。カセキポケモンの実物大模型や大昔の生き物の化石など約150点を展示。観察、比較という科学の視点を楽しみながら、いろんな知識をゲットだぜ。

 ポケモンの世界では発掘された「カセキ」からポケモンを「復元」させることができる。一方、私たちの世界の化石研究では、岩石の中から化石を取り出す「クリーニング」や種類の特定、姿や生態の推測などの手順が必要となる。

 どちらの世界でも共通するのは「観察」の重要性。大昔の海に住んでいたポケモン「オムスター」は、渦巻き状の殻や10本の脚、鋭い牙を持つ。私たちの世界で見つかるアンモナイトの化石は、大きさや形の多彩さが印象的だ。

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