ボーウェン&クドゥス弾のハマーズがリーグ2連勝! ユナイテッドは公式戦4試合連続無得点での未勝利に…【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第18節、ウェストハムvsマンチェスター・ユナイテッドが23日にロンドン・スタジアムで行われ、ホームのウェストハムが2-0で勝利した。

リバプール戦のゴールレスドローで公式戦連敗をストップした7位のユナイテッドは、1ポイント差で8位のウェストハムとの強豪対決に臨んだ。飛車角抜きで臨んだ難所アンフィールドでのクリーンシートをきっかけにしたいテン・ハグのチームは、公式戦4試合ぶりの白星を目指した一戦で先発3人を変更。サスペンションのダロトとコンディション不良のヴァランに代えてワン=ビサカ、これがトップデビューとなった19歳DFカンブワラ。アムラバトに代わってサスペンション明けのブルーノ・フェルナンデスが復帰した。

立ち上がりからホームのウェストハムが攻勢を仕掛けていく。開始5分には果敢に攻撃参加した左サイドバックのエメルソンが右サイドまで流れて、ボックス右から左足の鋭いシュート。GKオナナに最初の好守を強いると、この流れからウォード=プラウズも右足ボレーシュートで続く。

以降は互いに遅攻から相手のミドルブロック攻略を図る、ややスローなテンポの展開が続いていく。いずれも攻め切れず、中盤での潰し合いが目立つ。

それでも、前半30分を過ぎてユナイテッドにカウンターから続けて決定機が訪れる。まずは35分、相手の不用意なバックパスを引っかけたカウンターからアントニーの絶妙なスルーパスに抜け出したガルナチョがボックス左でGKと一対一になるが、右足のシュートはGKアレオラの足を残したファインセーブに遭う。直後の40分にもパケタからボールを奪ったブルーノ・フェルナンデスのスルーパスから再びガルナチョに決定機も、今度は必死の戻りを見せたパケタのシュートブロックに阻まれた。

前半終盤は完全にアウェイチームのペースで進んだものの、試合はゴールレスでの折り返しに。後半も前半同様に睨み合いの状況が続く。

そういったなか、最初の決定機はホームチームに訪れる。56分、ウォード=プラウズの左CKをファーでアントニーに競り勝ったボーウェンがヘディングシュート。だが、枠を捉えたシュートはGKオナナの見事な反応にはじき出された。

攻撃を活性化させたいユナイテッドは57分、前線で存在感を欠いたホイルンドを下げてラッシュフォードを最前線に投入。そのラッシュフォード自体は攻撃に絡めないものの、左サイドのショーとガルナチョにB・フェルナンデスが絡む形の仕掛けで幾度か良い崩しを見せる。

後半半ばを過ぎて試合が膠着し始めたなか、両者の地力が試される状況に。この流れで地力を示したのはホームチーム。72分、相手陣内右サイドでボールを持ったボーウェンがバイタルエリア中央で浮いたパケタに預けてボックス内に走り込むと、極上の浮き球のリターンパスが返ってくる。これを巧みなファーストタッチで収めたハマーズのエースは一度シュートをGKに引っかけられながらも、こぼれを押し込んだ。

これで均衡を破ったウェストハムはさらに相手のミスから畳みかける。78分、ビルドアップの局面でメイヌーがトラップミスを犯してパケタが高い位置でボール奪取。すかさず中央でスペースを狙うクドゥスにラストパスを通すと、そのままボックスに持ち込んだクドゥスが右に逃げながら腰の捻りを利かせた右足シュートをゴール右隅に流し込んだ。

ダメージが残る形の連続失点で厳しくなったユナイテッドは、ペリストリに続いて85分にはカンブワラ、ガルナチョを下げてレギロン、負傷明けのエリクセンを同時投入。より攻撃的な布陣でゴールを目指すが、守備に重きを置いたホームチームの堅守を前に沈黙。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ウェストハムがリーグ2連勝を達成。一方、敗れたユナイテッドは公式戦4試合連続無得点での未勝利で8位に転落した。

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